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20169/1511/3

入山杏奈の舞台初主演決定インタビュー!宅間孝行監督と共に「タクフェス」第4回作品の名作『歌姫』への想いを語る

数多くの人気作品の脚本を手掛ける他、自ら率いるタクフェスにおいても俳優、演出として活躍する宅間孝行が9年振りに名作と名高い「歌姫」を再演する。ヒロイン役にAKB48の入山杏奈を抜擢するなど、話題の本作品について、宅間本人とヒロイン役の入山杏奈さんにお話しを伺った。

 

最後にもう一度、四万十太郎を演じたい

 

 --今回の9年振りの「歌姫」の再演にあたって、どういったきっかけがあったのでしょうか?

 

宅間:大きくは3つあります。ひとつめは昨年、劇団EXILEの「歌姫」の舞台を久しぶりにお客さんの立場で観たときに、いろいろな意味で「この話をまだやっていいんだな」と感じたんです。以前は時代背景も含めてもう無理なのでは…と諦めていた時期もあって。今でも若干(年齢的には)アウトと言えばアウトなんですけど、最後にもう一度、この役(四万十太郎)を演じたいと。

 

監督、脚本の宅間孝行さん

 

ふたつめは少し政治的な話になってしまうんですけど、ここ最近の安保法案の件だったり、少し前まで昔話だった戦争というものが、最近”少しだけ“リアルなものになってきている気がして。これまで作品に対して世相を意識したことはなかったのですが、「歌姫」は僕が書いた作品の中で唯一「反戦」というメッセージを持っているので、今やっておかなくてはいけないなと感じたんです。

 

3つめは、僕は3年に一本くらい新作(の舞台)をやっているんですけど、脚本を書きたくなかった(笑)。

 

入山:(笑)

 

宅間:新作を書くのは大変なんですよ。まだ書く勇気がなくて。

 

 --再演に関して意識したことはありますか?

 

宅間:昔とは”がわ”の部分が変わっているので(※)、お客さんに僕らがどうエンターテインメントを伝えていくかということを考えたときに、9年前とは違った、もっとお客さんを巻き込めるような、ライブ感を出して熱くしたいと思っています。

 

※当時はサタケミキオ(宅間)率いる東京セレソンデラックスが、今回は同じく宅間孝行が主催するタクフェスが上演

 

 --今回、ヒロインの岸田鈴役に入山杏奈さんを抜擢されたわけですが、その理由を教えてください。

 

入山杏奈さんを宅間孝行さんが抜擢した理由

 

宅間:まず(自分の)年齢的なものもあって、フレッシュな人と組んでみたかった。彼女はクールなイメージがあって、鈴の役柄からすると少し遠い気がしますが、化けるというか、世間の印象とまったく違う面を見せることができたらおもしろいんじゃないかと。AKB48のことはそんなに詳しくはないけど、彼女のことは知っていたし、期待も込めてご一緒してみたかったんです。彼女の初舞台を鈴役で頑張ってもらえたら素敵だなと。後で聞いたら(このオファーを)受けるかどうか、ずいぶん悩んだらしいです。どうやら僕の評判が悪いらしくて…(笑)。

 

入山:そういうことじゃないですよ(笑)。

 

宅間:そんなに評判が悪いと言われている僕と一緒に舞台に立ってくれる彼女の勇気に感謝を。

 

 --入山さんは初めての舞台ということですが?

 

入山杏奈さんは初めての舞台に挑戦

 

入山:はい、不安です。めっちゃ不安ですよ。不安と緊張が心の9割を占めています。これまでAKBで朗読劇をやったくらいしか経験がなくて。(本格的な舞台は)未知の世界なんです。

 

 --歌姫のヒロイン、鈴は入山さんから見て、どんな女性だと思われました?

 

入山:自分にないものを持っている女性といった印象です。(私には)明るい、元気、お茶目な部分はないですし、他には、まっすぐな所や素直さだったり、私にはない面を鈴に感じます。

 

 --その鈴という役を入山さんはどう演じていこうと思っていますか?

 

入山:どんな風に…? 少しずつ、鈴を紐解いていけたらいいと思っています。自分に似ているところを探してみたり、あとは演ってみるだけです!

 

 --宅間さんは入山さんの鈴に、どんな期待をしています?

 

宅間:芝居の中で役を作っていくときって、役に寄せていかなくていいんです。前回、鈴を演じた村川絵梨がいて、テレビ版では相武紗季がいて、じゃあ今回、「入山杏奈が演じる」となったときに、みんなが同じ鈴である必要はない。その人が持っている素養とかポテンシャルがどう見えて、それがどう魅力的に映るかが大切なんです。入山杏奈という女の子が、いろいろなものを経験したり解放したりしていく中で、すごく変わっていくと思うので、今回、彼女が鈴役を演じることで、“自分はこんなことができる”って発見できたら楽しいし、やりがいもあるんじゃないかな。

 

 --入山さんならではの鈴を作り出して欲しいと。

 

宅間孝行さんと入山杏奈さんの対談

 

宅間:どうせだったら、今まで観た鈴の中で、って言われたいでしょう?

 

入山:言われたいですね。

 

宅間:言われたいですねって軽く言っちゃうところに根性を感じるね。ここから絶対(歴代の鈴役に)負けたくないって彼女の気持ちが入ってくるはずなので。結局、僕らの世界って負けたくないとか、そういうことじゃないですか。

 

入山:言われたいじゃなくて、そう言われなきゃダメだなって思います。

 

 --入山さんが、この鈴役を受けようと思ったわけは?

 

歌姫での役について話す入山杏奈さん

 

入山:いろいろなことに挑戦していきたかったんです。最初は舞台は恐いし、やりたくないって、周りにずっと言っていたんですけど、この「歌姫」の舞台のDVDを観させていただいて、すごく感動したんです。この作品に携われたら素敵だなって。自分の人生の中の糧にもなるんじゃないかって。

 

 --宅間さんは9年振りに四万十太郎を演じますよね?

 

宅間:初演のとき、お客さんは、僕に子どもができたと思ったらしいです。その影響でああいう物語(「歌姫」)を書いたんじゃないかって。当時、僕には子どもはいなかったですが、理屈としては、お客さんに“こう響く”というのはわかっていました。それから結婚し、子どもが生まれ、離婚をして…。そういう経験があるかないかでは、感じ方が圧倒的に違います。

“コイツの為なら死んでもいい”って気持ちは、これまでは理屈や想像でしかなかった。でも自分に子どもができると、本能的に迷わず命を投げ出せる。それを肌身で感じているので、また違った四万十太郎になると思います。

 

 

 --作品を通して伝えたいことは何でしょう?

 

宅間:この太郎と鈴のような立場の人を作りたくないなって。でも、それってそんなこと(戦争がなければ)起こり得なかったドラマです。根本の部分では、そういうこと(戦争)をみんなが考えたときに、メッセージとして“ちょっと今の世の中は違うんじゃないか?”ってことは伝えたい。それは僕に子どもがいるからだと思うし、自分たちの子どもが大きくなったときに、(戦争だったり)そういうものが身近に感じられるような世の中にならないように願っています。

 

 --それでは最後に意気込みを聞かせてください。

 

歌姫に向けた、入山杏奈さんと宅間孝行さんの意気込み

 

入山:歌姫の舞台が決まったときに、たくさんの反響をいただきました。“あの作品好きなんだ”とか“テレビでずっと観ていて大好きだったから、すごい楽しみ”とか。その分プレッシャーもすごいですけどね。「入山ってできるんだ」って思われるように、そして観ている人に違和感を感じさせずに鈴を演じ切られたらいいなと思います。

 

宅間:“作品のテーマは反戦”みたいな話をしてしまったんですが、そこは一回忘れてください(笑)。基本はお客さんにいかに楽しんでいただけるかなんです。もし芝居や演劇にアレルギーがある人が観に来てくれたときに、その価値観をひっくり返したい。入山杏奈を生で観たい、イケメン俳優を観たい、そんな疾しい(やましい)(笑)気持ちで来てもらってもかまわない。でも舞台を観て、それ以上にお得な気持ちにさせて帰ってもらえたら、僕らも“やった!”って思えるんです。

 

 --ありがとうございました。

 

入山杏奈さんと宅間孝行さん

 

【舞台情報】

題目:歌姫

日程:2016年9月15日(木)~11月3日(木・祝) ※会場による

会場:大阪、名古屋、札幌、東京、福岡、仙台、新潟

出演者:宅間孝行(作・演出)、入山杏奈、阿部力、黒羽麻璃央、酒井美紀、樹里咲穂、原史奈、滝川英治、越村友一、北代高士、安田カナ、かとうかず子、斉木しげる、藤木孝

チケットページ

タクフェス「歌姫」オフィシャルサイト

 

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