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20161/28

「勇者は、あなただ。」名前に込めた想いで繋ぐ、親子で体験したいドラゴンクエストの世界!

ドラゴンクエストが2.5次元に!世界のゲームの金字塔「ドラゴンクエスト」の世界観がリアルに表現される日本オリジナルのアリーナショー「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」の開催が決定。演出の金谷かほり氏とステージデザインのレイ・ウィンクラー氏にお話を伺った。

マンガやゲームなどの2次元作品を、ミュージカルや舞台など3次元で表現する「2.5次元化」が注目を集めている。そんななか、遂に日本発信で世界のゲームの金字塔「ドラゴンクエスト」の世界観がリアルに表現されるアリーナショー「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」の開催が発表されました。

 

「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」は、ロールプレイングゲーム「ドラゴンクエストⅢ」をベースにしたオリジナルストーリー。音楽、映像、アクション、アートパフォーマンスなど、あらゆるエンターテインメントの要素をふんだんに盛り込みながら、ドラゴンクエストを知らなくても楽しめる “スペクタクルライブステージ”となっています。

 

「観客参加型」のショーとはどのようなものなのか?モンスターや呪文はどう演出されているのか?

演出の金谷かほり氏とステージデザインを行ったレイ・ウィンクラー氏にお話を伺いました。

 

 

 ――ドラゴンクエストという2次元のゲーム世界をアリーナ型のライブショーとして表現するにあたり、もっとも重きを置いたことは何でしたか?

 

金谷 これは「テーマ」ですね。

核となるストーリーをどうするか制作チームのなかで試行錯誤して、出てきたのが“名前を付ける”ということです。「ドラゴンクエスト」はプレイするときに主人公の名前を付けるところから始まりますよね。 世界中の人々もそれぞれ与えられた名前を持っていて、その名前にはいろんな思いが込められている。

それをストーリーのテーマにしました。

 

ドラゴンクエストライブツアーの演出を務める金谷かほり氏

(金谷かほり氏)

 

 ――それが今回のトピックである参加型につながってくるわけですね?

 

金谷 そうなんです。このストーリーの主人公は“お客さま”。思いを込めた名前によって、ひとりひとりが“自分は勇者なんだ”って感じてもらうこと、それがゴールになると思っています。

 

 ――金谷さんはこれまでに様々なショーの演出をされていますが、ゲーム作品のドラゴンクエストとはどんな違いがありましたか?

 

金谷 例えばアニメは外から見る感覚がありますが、ゲームは“体験”。特にドラゴンクエストは、勇者に名前を付けることで、ゲーム世界にプレイヤー本人が入っていく感覚があります。つまりストーリーの外側いるのではなくて核にいる、ここが他のアニメなどのコンテンツとは違う部分ですね。

 

 ――ではレイさんは普段、音楽の大規模なアリーナショーを数多く手掛けています。ゲーム作品をライブショー化するにあたって、音楽ショーと何か違いはありましたか?

 

レイ 音楽のショーと異なる部分は、ストーリーをオーディエンスに伝えるところだと思います。アリーナという制約された空間のなかで、いかに観客を感動させられるかについては、お互いに共通していますね。

ドラゴンクエストライブツアーのステージデザインを務めるレイ・ウィンクラー氏

(レイ・ウィンクラー氏)

 

 ――ドラゴンクエストと聞いてイメージするのは、ストーリーは勿論、個性のあるキャラクターと素晴らしい音楽かと思います。これらを表現するために、演出とステージの設計でこだわった部分はどういったところでしたか?

 

金谷 キャラクターを人間へと置き換えるので、ビジュアルデザインは3次元でも違和感がないカッコいいもの、ドラゴンクエストを知っている人から見てもすぐに分かるものになっていると思います。“今やるべきドラゴンクエストのショー”という意識にこだわって、突き詰めて考えています。

 

レイ 私にとっては金谷さんが伝えたいストーリーを展開するうえで、最高のプラットフォームを提供することが使命でした。3次元で演技するキャラクターとプロジェクターやライトといった2次元での演出効果を組み合わせて、どうやってその境目をいかに曖昧していくかをテーマに作りこんでいきました。

 

 ――その境目を無くすポイントとして、ストーリー中の各シチュエーションにおける表現が挙げられると思います。ドラゴンクエストは陸だけでなく海や空、そしていろんな乗り物も登場しますが、こういった部分で、よりストーリーに入り込むためのステージ演出でこだわったことはありますか?

 

金谷 スクリーンやセットは可動式になっていて、シーンによってスクリーンのなかにキャラクターがいるように見えたり、そこから本人が出てきたり、スクリーンが移動しながら話が進むこともあります。ドラゴンクエストはキャラクターが色々な場所に行きますし、固定されたスクリーンの絵をシーンに合わせて変えるだけでは面白くないので、そうならないような演出に今回はチャレンジしています。もちろんこれは前代未聞の手法ですね。正直こんなに大変なこと、誰もやらないと思います(笑)。

 

 ――ファンは呪文にも注目していると思います。これはどうやって表現したのですか?

 

金谷 映像や身体表現などを使いながら呪文のレベルを表現しています。レベルによっては、お客さまの目の前まで迫ってきたりするような演出にすることで、呪文のインパクトをもたらしています。

 

レイ (呪文の“呪”の字にかけて)呪文を唱えたときに作動する特殊効果が、呪いの効果によって動かなくなることだけは避けたいです(笑)。

 

 ――この作品は“観客参加型”というのが大きなトピックです。どうやってお客さまを参加させるのか、その手法を教えてください。

 

金谷 具体的には、自分以外のお客さまが全てエフェクトの一部のように見えたり、参加している皆さまが何かをすると別の出来事がおきたり、そのようなことでお客さまをストーリーに参加させていこうと思っています。でも、いわゆるテーマパークで行われているような、全員で同じことをやっていただくようなものにはしていません。最近はもっと自由に個々で楽しみたいという人が増えていますから、押しつけるようなことはせずに、それぞれの楽しみ方をしてもらえればと思っています。

 

レイ 観客を参加させるための技術的な話は、今はトップシークレットです(笑)。

金谷かほり氏とレイ・ウィンクラー氏がスペクタクルツアーへの意気込みを語る

 

 

 ――それでは、お二人が思う、今作の見どころは?

 

レイ これまでに見たことのない特殊効果によるスペクタルを、大きなアリーナ会場で体験していただけるところですね。

 

金谷 私も同じで、ステージと客席の配置は、客席がステージを取り囲む360°型のレイアウトを予定しているだけでなく、お客さま全員ができるだけ近くで、同じ体験をしてもらえるようにいろんな工夫をしています。それについてはレイさんがとってもいいことを言っていたので、ちょっと言ってもらってもいいかしら?

 

レイ 古来から群れで生活をしている人間にとって、大勢で同じ経験を共有することは大きな喜びになります。しかも画面で観る映画とは違って、等身大の人間が間近で演技しているというのは、よりリアルに感じられて共感が深まり、感情移入しやすくなるものだと思います。今回の作品でもこういった考えを念頭に置いてステージを設計しています。

 

 ――最後に、このショーをどんなお客さまに見てもらいたいですか?

 

金谷 父と子のストーリーなので、お子さまがいらっしゃる方は、ぜひ親子で一緒に観てほしいですね。

 

レイ 私も娘を連れて観に行くつもりです。

 

 ――ありがとうございました。

 

日本で初めてとなるオリジナルのアリーナショー。観るだけではなく、想いを込めた大切な名前を胸に、“自らのストーリー”として参加できる「ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー」。30周年という記念すべき年にピッタリの“お祭り”ということが強く伝わってきました。

また、お2人と一緒にステージを創りあげるチームも非常にモチベーションが高く、間違いなく最高の体験を届けてくれることでしょう。

 

2016年の夏休みは仲間と一緒に冒険を。

 

金谷かほり氏とレイ・ウィンクラー氏とともにステージを創りあげるスタッフはプロフェッショナルばかり

 

ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー

 

インタビュアー:伊藤 大輔

撮影、編集:菊永 喬

 

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