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20163/12

アカデミー賞受賞俳優、ベネチオ・デル・トロの怪演光る『エスコバル 楽園の掟』が公開スタート!!

国会議員であり、慈善実業家であり、世界で第7位の大富豪…しかし、裏の顔は世界最凶の麻薬王だった…!!驚愕の実話を基に描かれた映画『エスコバル楽園の掟』が3月12日より全国順次ロードショー!!

「南米のゴッドファーザー」と呼ばれた伝説の麻薬王、パブロ・エスコバル激動の人生

 

エスコバルは誰も恐れない...

 

パブロ・エスコバル。コロンビアの元国会議員であり、500以上もの病院・学校・住居を建設した慈善実業家であり、世界で第7位の大富豪。

コロンビア第2の都市であるメデジン市(人口は約220万人)では今なお英雄や神として崇められる男である。

そんな彼の資金源は麻薬「コカイン」だった。何を隠そう、彼は最盛期では1日に15トンものコカインを国外に輸出し、1年間で30億ドルもの利益を生んだ麻薬組織「メデジン・カルテル」の首領だったのだ。
ジョニー・デップが実在の麻薬王ジョージ・ユングを演じた映画『ブロウ』で、ユングの主要取引先になっていたのもパブロ・エスコバルである。

 

関与した殺人事件は1,000件以上

しかし、これは氷山の一角に過ぎない。1991年には彼の組織によって6662人もの人々が路上で殺され、数百人が失踪した。

3000人もの殺し屋を従えていたパブロ・エスコバルは、敵対する人間に対する容赦ない制裁で知られる。大統領候補3人の暗殺、法務大臣の暗殺、自身に批判的なジャーナリストや編集長の暗殺、政治家を狙った旅客機爆破(乗客110人全員が死亡)など大規模なテロも堂々と強行している。

 

その一方、地元の住人や家族に対しては手厚い支援と愛情を注ぎ、カリスマ的な人気を築いていった。

映画の中でもこの辺りは丁寧に描かれている。パブロ・エスコバルがメデジン市に築いた王国…。それは身内には楽園であっても、彼を恐れる者たちにとっては治外法権の独裁地帯だった。

 

 

ハリウッド屈指の演技派、ベネチオ・デル・トロ

どんでん返し系サスペンスの金字塔『ユージュアル・サスペクツ』で脚光を浴びて以来、数多くの作品で印象的な演技を披露。『トラフィック』でアカデミー賞助演男優賞とベルリン国際映画祭最優秀助演男優賞を受賞、チェ・ゲバラを演じた『チェ』ではカンヌ国際映画祭の主演男優賞を受賞した。

僕個人としては『ラスベガスをやっつけろ』と『21g』における演技が彼のキャリア史上最高だと思っている。

本作で見せる彼の演技は実に表情豊かで、シーン毎に光と闇を行き来する。貧しい人々を救済する政治家、愛情に溢れた家族の長、そして冷酷無慈悲で残忍な犯罪者…。

デル・トロは迫真の演技というよりは貫禄の存在感でもって、エスコバルの「恐ろしさ」を見せつける。

 

本当の主役はデル・トロではない?

世界的な大ヒットを記録した『ハンガー・ゲーム』シリーズでメイン・キャストを演じた弱冠23歳のジョシュ・ハッチャーソンが新境地というかネクストレベルに到達している。正直、ここまで本格的な演技ができる俳優だとは思っていなかっただけに驚いた。

 

本作で彼が演じるのは、犯罪とは一切無縁の真面目で純粋な好青年にして熱血漢ニック。エスコバルの姪っ子と恋に落ちたことをきっかけに、運命の歯車が徐々に狂い始める。彼の鬼気迫る演技は驚嘆に値する。

 

もう一人、エスコバルの右腕として暗躍する殺し屋ドラゴを演じるカルロス・バルデムにも注目だ。顔を見たらわかる人もいるかも知れないが、彼はコーエン兄弟の『ノー カントリー』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したハビエル・バルデムの弟だ。

兄貴と同じで、どこか不気味。

 

実在の麻薬王を題材にしたノンフィクションとしても、手に汗握るサスペンスとして楽しめる本作『エスコバル 楽園の掟』。

 

是非、映画館でお楽しみください。

 

作品情報

監督:アンドレア・ディ・ステファノ

製作:ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ハッチャーソン

音楽:マックス・リヒター

撮影:ルイ・サーサンズ

編集:デヴィッド・ブレナー

出演:ベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ハッチャーソン、クラウディア・トレイザック、ブラディ・コーベット、カルロス・バルデム

2015年/フランス・スペイン・ベルギー・パナマ合作/119分/カラー/原題:Escobar:Paradise Lost

公開情報

3月12日から東京・シネマサンシャイン池袋ほか全国で順次公開。

エスコバル/楽園の掟 全国公開情報はこちら

 

 

©2014 Chapter 2 – Orange Studio - Pathé Production – Norsean Plus S.L – Paradise Lost Film A.I.E – Nexus Factory - Umedia – Jouror Developpement

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