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20163/26

『セーラームーン』や『魔法少女マドカ☆まぎか』からインスパイアされた話題作!『マジカル・ガール』がついに大阪上陸!!

映画ファンだけでなく、アニオタも必見!? 熱狂的な日本オタク、カルロス・ベルムト監督の衝撃のデビュー作。ゲームデザイナー小島秀夫が「こんなにも先が読めない映画は珍しい」とコメントを寄せた話題作『マジカル・ガール』が、3月26日(土)よりシネ・リーブル梅田で公開スタート!

「日本アニメ文化へのスペイン映画界からの回答」と言える、新世代フィルム・ノワールの逸品

鮮烈というか異色というか、なんともストレンジな作品である。1980年にスペインの首都マドリードで生まれたカルロス・ベルムト監督は、今まで10回も来日しており、1回につき数ヶ月間も日本で過ごすという。

 

そんなベルムト監督が『美少女戦士セーラームーン』と『魔法少女マドカ☆まぎか』からインスパイアされて撮ったという本作『マジカル・ガール』だが、小島秀夫氏が「魔法少女(マジカル・ガール)というタイトルに騙されるな」と公式サイトにコメントを寄せている通り、是非とも色眼鏡を取っぱらって観てほしい作品である。

 

ベルムト監督は日本文化そのものの愛好家だが、特にアニメへの傾倒は凄まじく、幼い頃に観た『ドラゴンボール』を皮切りに、10歳の頃には『AKIRA』に大きな衝撃を受け、『聖闘士星矢』、『機動戦士ガンダム』、『幽遊白書』・・・と次々激ハマりしたらしい。

ベルムト監督は漫画家でもあり、『ドラゴンボール』に至ってはオマージュを捧げて再解釈した漫画『COSMIC DRAGON』を出版しているほど。

 

耽美的でミステリアスな雰囲気は江戸川乱歩からの影響

劇中には「蜥蜴(トカゲ)の部屋」という、戦慄の設定が登場する。

美輪明宏が作詞作曲した、深作欣二監督の映画『黒蜥蜴』(原作・江戸川乱歩)の主題歌「黒蜥蜴の唄」のカバーがエンディングで使われていることからも分かる通り、ベルムト監督は江戸川乱歩の大ファンらしい。

 

物語の出だしは「日本のアニメ『魔法少女ユキコ』の大ファンの少女は白血病を患っていて余命わずか。その父は娘を喜ばせるために・・・」というものだが、これはあくまで導入部。物語はとんでもない方向にどんどん転がっていく。

 

長山洋子のデビュー曲「春はSA-RA SA-RA」が劇中で何度か使われているのだが、クライマックスでこの曲が突然流れ出す瞬間はたまらないものがある。一番の見どころと言っていいほど強烈なインパクトを与えてくれるシーンだ。

 

一応断っておくと、最近の日本映画によくある「涙頂戴系の作品ではない」ところがミソ。難病の娘を持つ父親を描いた感動の物語・・・ではない。そういうステレオタイプな作品とは対極に、予想外の展開で観客を欺くブラックユーモア溢れるストレンジな作品である。

 

あと、特筆すべきは本作『マジカル・ガール』は「カットの美学」が大胆に使われている作品であるということ。

「説明を省略し、観客に想像させる」、「解釈を観客に委ねる」といった映画的手法が随所で用いられているが、これは『新世紀エヴァンゲリオン』から影響を受けているようだ。

観客が鑑賞中に抱くであろう想像と妄想は、作品の余韻を一層パーソナルで強固なものにするだろう。

 

 

各映画賞で絶賛の嵐

・第62回サン・セバスティアン国際映画祭 最優秀作品賞&監督賞(W受賞は17年ぶりの快挙)

・第29回ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞)7部門ノミネート・1部門受賞

・第2回フェロス賞8部門ノミネート・4部門受賞

作品情報

監督/脚本:カルロス・ベルムント

撮影:サンティアゴ・ラカハ

編集:エンマ・トゥセル

キャスト:バルバラ・レニー/ルシア・ポシャン/ホセ・サクリスタン/ルイス・ベルメホ/イスラエル・エレハルデ

近畿地区での公開情報

シネ・リーブル梅田 3月26日(土)〜

シネマート心斎橋  4月2日(土)〜

京都シネマ     4月2日(土)〜

シネ・リーブル神戸 4月2日(土)〜

 

映画『マジカル・ガール』予告編

 

(C) Una producción de Aquí y Allí Films, España. Todos los derechos reservados

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